雨の日の夜に雨の日の夜に苦しくて 苦しくて 隠し切れずに 溢れ出てしまった涙 僕は 強い人間でいたくて 泣くことを我慢してきたけれど ついにその涙は 止まることなく 流れ続けた でも 僕のぽっかり空いた 心の穴は いつの間にか 雨の音で満たされていて なぜか心が 自由になっていた その時 雨は 僕らに普段見せない 優しい姿を見せてくれた その日の雨は 僕の涙を隠してくれた その日の雨音は 僕の寂しさを紛らわせてくれた 雨は 全てを洗い流してくれるから その時 僕は 雨を好きになれた 雨が降った 次の日は なぜか昨日を忘れたように 晴れ渡った 鮮やかな青を見せてくれるように 涙を流した 次の日は きっと曇りのない 素直な気持ちで いられるから それを教えてくれたのは 雨で 心を救ってくれたのも 雨 そして僕は しとしと降る雨に包まれて 安らかな眠りにつくだろう 【「都弥の詩置き場」に戻る】 【HOMEに戻る】 ジャンル別一覧
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